トライ・アン・ケム

2022

印刷表現の可能性を追求するプロジェクト「GRAPHIC TRIAL」のために制作したポスター。
煙や霧、雲など、実際に手で触れることのできない「気体」のイメージを、シンプルな三角形に白や透明のインクをさまざまに重ねて印刷することで表現しようとしたプロジェクト。5種類の紙と異なる印刷方法で、5種類のイメージを表現しました。
デザイナーのAya Codamaは、プリンティングディレクター達との「セッション」から生まれる未知のグラフィックの可能性を探った。
https://www.toppan.co.jp/biz/gainfo/graphictrial/2022/

ISSUES

現在では、PCで作成したデータに従って印刷が完了することが当たり前になっています。また、印刷を行わず、モニター上で見るグラフィックで完結していることも少なくない。
小玉文は、印刷の魅力とは「リアルな物質性」であり、人間が印刷することで生まれる偶然性や驚きがあるべきだと考えた。

IDEA

小玉は、プリントディレクターの持つ知識とテクニックを信頼して「任せる」ことから生まれる、物質的魅力を持つポスターの可能性を探りたいと考えた。
UVインクジェットの濃い白で表現した「透明感のある水滴」や、シルク印刷で表現した「本物のような結露」や、オフセット印刷のインキを何度も重ねて表現した「靄」などが生まれた。

用紙:
オフメタル 100g/m
オフメタル 100g/m
印刷:
オフセット印刷

Art director: Aya Codama
Printing director: